豊かな海はノリに乗ってる証!兵庫県明石市視察
こんにちは!出張大好きの世古(せこ)です!
今回は「海旅視察」の第四弾として兵庫県明石市に海旅プロジェクトのプロデューサーである富田さん(以下、富田P)が行ってきましたので、
世古が視察写真を見ながら、富田Pに質問をバシバシしながらその様子をお伝えします。
今回、世古は諸事情(※)で視察に連れていってもらえなかったので、嫉妬心から文調が荒くなる場合があります。
※諸事情⇒前回のブログで富田Pの表情イジリをしたため※
詳しくはコチラ
海旅プロジェクトとは今年から本格実施スタートする新規事業で、「海×食×旅」の新しい形を模索します!従来のガストロノミーツーリズムと一味違い、「海と暮らす街」のディープな日常を味わう旅・・・
地元の食材の一番おいしい食べ方から、漁師さんおすすめのお店、実際に海に出て食材調達など、さまざまな方向から地元密着で「旅」を考えます。

“映えない”、それはありのままの日常。
“海と暮らすまち”の日常の中には、あなたにとっての非日常となる新たな発見と感動がある。
ここでしか味わえない「特別な食文化」「生業や生活の中に隠れた魅力」に出会う旅は、きっと忘れられない時間をあなたに刻む。
そして、この旅でしか知りえない「今起きている海の変化」への気づきも・・・
「知らないままでいたくない」海旅をあなたに。
海旅プロジェクト、始動します。

世古:まず一番はじめの訪問先から見てみましょう。
このフシギ装置はなんでしょう(これで抽選のガラガラをやったら面白そう)
富田P:ここは兵庫県漁連のり研究所で、この水車に網をまきつけて回すことで、水槽の中の海苔の胞子を網につけてるんです!はじめて見た光景で、海苔作りにこんな行程があるなんて知らなかったので、驚きでしたね。
世古:ほー。明石は海苔がウリなんでしょうか?
富田P:兵庫県は2022年から3年連続で海苔の生産量日本一になっていて、明石市ではその4割を生産しているそうです。


世古:今度はコチラのお写真です。
魚屋さんかと思ってよく見たら、商品がぜんぶ紙?どんな展示なんですか?
富田P:ここは兵庫県水産技術センターの1階にある展示コーナーですね。魚屋さんを模したコーナーには地元の海で獲れる魚の写真が並んでいて、どんな魚が生息しているのか子どもたちが楽しく学べる仕組みになっています。
世古:ほうほう、、、パネル展示のほうはどうでしょう?
富田P:パネル展示には、地域全体で取り組んでいる「豊かな海」づくりの活動内容が紹介されています。「豊かな海」とは、海の生き物にとって必要な栄養分が適度にある状態の海を表す標語で、海が栄養不足にならないように、かいぼりや海底耕うんなどさまざまな取り組みをしています。
世古:なるほど、、、「きれいな海」ではなく「豊かな海」か。
たしかに「豊かな海」のほうが美味しそうですよね。
富田P:この「豊かな海」の取り組みが始まったきっかけというのが海苔の色落ちだったみたいで、海苔が海の栄養状態を測るリトマス紙のような役割を果たしているのが面白いですよね。明石浦の海苔もいただきましたが、パリッとして風味が豊かで本当に美味しかったな。



世古:どんどんいきましょう!これは明石浦漁港ですかね?
コンテナの中身はシラスですね!それからこれはいいサワラだなあ。
富田P:明石浦のサワラは「浦サワラ」という名前でブランディングされています。刺身で食べると上品な甘みがあってとってもおいしいんです!ちなみに、漁師さんがサワラに当てている機械は「フィッシュアナライザー」と言って、魚の脂肪率を瞬時に測ることができます。脂肪分10%以上の魚には赤タグ、5%以上には黄色タグがつけられて、そのまま競りにかけられます。
世古:「フィッシュアナライザー」でボクを計測したら、黄色タグをつけられそうです笑
やせ型なんでね!笑
オフィスのみんなも赤タグか黄タグなのかアナライズしちゃいたいなあ☆
富田P:つぎいきましょう!


世古:床が水浸しですけど、これは何が起きているんでしょう。誰が水道を出しっぱなしにしたのか犯人捜しの話し合いをしているようにも見えます。
富田P:この写真は「活魚競り」の様子ですね!明石では、活かせるものは可能な限り活かした状態で競りにかけるのが昔からの伝統で、魚が水揚げされてから競りにかけられるまで、海水掛け流しの水槽に魚を入れて活かしておくんです。競りに活魚がどんどん流れてくる様子は、活気があって迫力があります!
世古:競りの写真でしたか(恥)、確かに活気があって盛り上がっていそうですね。

世古:こちらは商店街かな?タコやタイのイラストや海藻のような装飾がありますね。
明石焼きを食べたくなる雰囲気がプンプンします。
富田P:ここは、その名も「魚の棚商店街」です。魚の棚と書いて「うおんたな」と読むのが面白いですね。その名の通り、鮮魚店や練り物やさんなど魚にまつわるお店がたくさんあります。タコ煎餅もあれば、もちろん明石焼きのお店もたくさんあります。地元の人に話を聞くと、それぞれ推しの明石焼きのお店があるみたいですね笑
世古:てか、そもそも明石焼きってなんでしたっけ?
富田P:明石焼きは明石市の名物で、たまご焼きの中にタコが入っていて出汁につけて食べるものなんですが、地元では「玉子焼き」という表記をされていたりするので、最初はなんでこんなに玉子焼き屋が多いんだろうって思ってました笑

富田P:ちなみに魚の棚商店街のマンホールには、タコや地元で獲れる魚のイラストが書いてあったりして、歩いているだけで楽しい商店街でした。明石はタコが名物とは聞いてましたが、本当にタコがたくさん売ってるんですよ。タコ煎餅も!

世古:このカラフルな編み物は明石名物のお土産なんでしょうか。
そういえばまだ明石土産をもらっていませんね。どういうことでしょうか。
富田P:これはですね、魚網なんです。漁で使った魚網をアップサイクルしたり、漁具屋さんで仕入れた材料を使ったポーチを地元のデザイナーさんが作成していて、すごいかわいいですよね!スマホや財布入れに最適なサイズなので使い勝手がめちゃめちゃ良さそう。3つくらい買ってきたので、一つ後であげます。
世古:えー、なにそれ絶対ほしい。あざーす!そういえば、明石グルメはどんなものを食べたんですか?




富田P:タコ飯、寿司、鯛めし、明石鯛と浦サワラの刺身・・・最高です。明石鯛は最高級ブランド鯛ですが、大袈裟じゃなく今まで食べた鯛で一番美味しかったなあ。身の食感や風味、油の甘み、噛めば噛むほど感動の味わいでした。浦サワラも信じがたい美味しさで、それまでサワラといえば鍋の魚というイメージだったんですが、完全に印象が変わりました。この鯛めしに明石の海苔をクシャクシャにしてかけて食べるもの最高だったなあ。
世古:ずるい!
富田P:あとこのお寿司、赤身がないですよね?地元で獲れる魚で握られていて、この地元感もまた良くて。タコ飯はひつまぶしみたいな感じで薬味を入れたり、出汁でお茶漬けにしたり最後まで美味しくて楽しくて美味しいんです。
世古:明石浦やまぁ(明石行ってうらやましいの意)
たしかに、、、せっかく産地に行ったのに、輸入品や他県のモノを食べてることって多いと思うんですよ。その地でそこの地物を味わえるって素敵ですよね。
世古:自分だけ良いものを食べてきて許せないので、最後に今回の海旅視察の総括をしてください(強制)。
富田P:今回は兵庫県の明石浦を視察させていただいて、「豊かな海」づくりの活動を漁業者と行政が一体になって取り組まれているお話を伺ったあとに、まさにその海で獲れたおいしいお魚を食べて、「学び」と「体験」がセットになった素晴らしい時間を過ごすことができました。これぞまさに海旅だなと思いました。特に海苔の現場を見させてもらって、海苔の奥深さに触れることで自分の中に新しい世界が開いたような気がします。ぜひ皆さんにも体感してもらいたい!
世古:ありがとうございました!次回の視察では必ず世古も連れていきましょうね!
今回は海旅視察初の対談形式でお送りさせていただきました。
今後も海旅プロジェクトでは視察で見たこと、感じたこと、体験したことを今後のツアー作りや企画設計に役立てていきます!