富山県で最も親しまれている出世魚「フクラギ」をさばき 氷見の魚文化を学ぶ『日本さばける塾 in 氷見』を開催
株式会社ワールドエッグスは、一般社団法人 海のごちそう推進機構(東京都千代田区)とともに、「日本さばける塾」を推進しています。
「日本さばける塾」は、魚のさばき方や海や魚種の変化を学び、郷土料理の調理体験を通して海の食文化を継承・発信する取り組みです。今年度は、全国10エリアが選ばれ、各地域の一般事業者が主体となって運営しています。
10月26日(日)、富山県氷見市で一般社団法人とやまミライラボ(富山県富山市)が主体となり、「日本さばける塾 in 氷見」を開催しました。これは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
今回のイベントは、能登半島地震により住み慣れた地域を離れざるをえなくなった氷見市新道地区の住民を対象に実施し、45名が参加。新道地区震災復興期成会と新道町内会の協力を得て行われました。
参加者はまず、島尾海水浴場で地元漁師の指導のもと伝統的な地引網漁を体験。その後、余川谷営農研修会館に移動し、氷見市で80年続く鮮魚店「弥助」の3代目・二塚勉さんによるフクラギのさばき方教室が開催。さらに、”富山のさかなクン”と親しまれる東京海洋大学博士課程の大屋進之介さんが、獲れたての魚やフクラギの生態をわかりやすく解説しました。


フクラギはブリの幼魚で「福来魚」とも書かれ、富山では縁起の良い魚として親しまれています。ブリに比べて脂が少なく、さっぱりとした味わいが特徴で10~11月が旬です。
二塚さんによるさばき方教室では、三枚おろしの手順や包丁の扱い方を実演。最初は恐る恐る包丁を入れていた子どもたちも、次第に慣れて、見事なお刺身を完成させました。


この日、獲れたての魚を使った郷土料理の「大漁鍋」もふるまわれ、自分がさばいたフクラギのを味わう親子の間では「やわらかいね」「おいしいね」と笑顔が広がります。


最後に、大屋さんがフクラギの特徴や氷見の魚文化を紹し、「魚の文化やさばく技術を次世代に残していってほしい」と参加者にメッセージを伝え、子どもたちには「さばけるマスター」の認定証が授与されました。
参加した保護者からは、「息子たちとよく釣りに行きますが、魚をさばくのはいつも妻でした。これからは親子で挑戦してみたい」との感想も寄せられました。
魚をとり、さばき、調理する一連の体験を通して、地域の魚食文化に親しむとともに、震災で離れ離れになった住民同士の絆を深める貴重な機会となりました。
イベントの詳細概要は、プレスリリースを参照ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000344.000161057.html
一般社団法人 海のごちそう推進機構
http://sabakeru.uminohi.jp/
一般社団法人とやまミライラボ
https://www.bbt.co.jp/toyama-mirailabo/zaimu/