「物語をつくる」に込めた意味。

Stories are social devices.
物語とは社会のデバイスである。

これは、本当にそう思っています。

物語というのは一見、
アニメ、マンガ、ゲーム、小説、映画、
そういった創作媒体をイメージしがちです。

ここで言う「物語」とは、
「私たち一人ひとりが信じている何か」を
指しています。

たとえば、私たちは日々、多かれ少なかれ、
意識的であれ、無意識的であれ、
何かを選択し、決断しながら生きています。

だとすれば、私たちは何を根拠に、
選択し、決断をするのでしょうか。

それは「信じている何か」に従って、
選択し、決断しているのだと思うのです。

それは主義であったり、
宗教倫理であり、イデオロギーだったり。

おそらく、多くの人は、
それらを正しいと思って、信じています。

しかし実際、正しさと正しさはぶつかります。
そうすると、正しさほど曖昧なものはありません。

要するに、それは、
信じたいから信じているのであって、
信じているものを正しいと主張しているだけです。

でも、その「信認」が、
多くの人に「共感」されたとき、
それは社会を動かす力になり得るのです。

そうすると、実は、
社会を動かしているのは何かとなると、
「私たち一人ひとりが信じている何か」
つまり、「物語」となるわけです。

私たちの仕事は、
多くの人が感じていながらも、
まだ言葉になっていない
「問題」を、物語にすることです。
(社会の「信認」に変える)

それを社会が動き出す
「仕掛け」に変えるのです。

たとえば、イベントに、番組に、政策に、
そしてキャンペーンに。

そこから、ソーシャルムーブメントは始まります。

クールビズ然り、#me too然り、SDGs然り。

ソーシャルムーブメントをつくるには、
自ら企てて、自ら行動し、
自ら巻き込む必要があり、
その「熱量」が社会を巻き込むのです。

ゆえに、私たちは、
どこに人々の共感があるのか、
どこに社会の共感があるのか、

そして、この言葉で、人の心が動くのか、
このクリエイティブで、人が行動を起こすのか、

この巻き込み方やコミュニケーションで
多くの人や、企業や自治体を
巻き込むことができるのか、

そういう視座で物事を見定め、
問い続ける必要があるのです。

「海と日本プロジェクト」および、
その関連事業も振り返ってみてください。
そういう風に、事業を動かしていますか。

その上で、実は最も大事なことは、
やはり、信じてやりきる、という熱量であり、
どのような「物語」を描くかということです。

「物語をつくる」とは、
「物語を生きる」と同意です。

たったひとりの熱は、小さな事実を創り続け、
それらはやがて、「影響力」をもって、
多くの賛同者を生み出します。

その原動力は、「物語」なのです。

荒唐無稽かもしれないけど、
結局すべては、人の想像する力から生まれ、
それを信じてやり続けた先に、
創造する力が宿るのです。

「想像は創造する」

ミッション、ビジョン、バリューに
命を吹き込むのは、社員一人ひとりの「信認」と
やりきると信じる「熱量」です。

さあ、可能性という「たまご」たちよ、
自ら火種となり、熱源を創り出せ!!

6月19日は「ロマンスの日」。
6月19日は「ワールドエッグス」創業記念日。

人生は自作自演のドラマです。
だとしたら、その筋書は、
ロマンティックな方がいい。

Be romantic!!