文学のチカラで描き出す「灯台の過去と未来の物語」

株式会社ワールドエッグスは、一般社団法人海洋文化創造フォーラムとともに、灯台の多様な価値の発信と利活用に取り組む「海と灯台プロジェクト」を推進しています。

当社代表の波房克典は、同プロジェクトの前身である「恋する灯台プロジェクト」を2016年に立ち上げ、現在に至るまで足掛け10年にわたり、灯台の未来を照らすさまざまな活動を続けています。その中でもユニークな試みのひとつが、「文学の力で灯台の魅力を発信する」という取り組みです。

人気作家が灯台の意義を語り合うバラエティ番組

現代文学を代表する3人の直木賞作家が灯台を訪ね、灯台の価値と魅力を文学的な視点で探求する知的バラエティ番組を2023年に制作。「灯台を讀む ~小説家たちが照らす 灯台の未来~」と題し、2023年12月から翌年3月にかけて、全国10局で放送しました。出演者は、直木賞受賞作家の村山由佳さん、澤田瞳子さん、門井慶喜さんと、日本財団の海野光行常務理事、フリーアナウンサーの大橋未歩さん。

作家ならではの繊細な感受性と豊かな表現力で描き出される灯台の姿は、多くの視聴者に新鮮で奥行きある発見を届けました。現在もYoutubeで視聴できます。

・前編

・中編

・後編

知的好奇心に満ちた紀行集「灯台を読む」

現代日本文学を代表する6人の作家が全国各地の灯台を訪ね、歴史的・文化的・地域的な価値を文学的な視点で綴った紀行集「灯台を読む」(2024年10月、文藝春秋社刊)。「オール讀物」「クレアWEB」での好評連載中の企画を、多数の撮りおろし写真を交えて単行本化した書籍です。海と灯台プロジェクトは、同書の制作に全面協力しました。

「日本の近代灯台の父・英国人技師ブラントンとは何者か」「エルトゥールル号遭難事件からいまも繋がり続けるトルコとの縁」「ロシア遣日使節が越冬した根室のサウナが現代にも!?」……などなど、知的好奇心に満ちた旅へ読者をいざない、灯台を通して出会う新たな発見と感動の世界へ導きます。現在も全国の書店やオンラインで入手できます。

4人の直木賞作家によるトークショー

さらに2024年11月、東京都内で開いたイベント「海と灯台サミット2024」のプログラムのひとつとして、4人の直木賞作家(門井慶喜さん・川越宗一さん・澤田瞳子さん・永井紗耶子さん)によるトークショーを開催しました。

作家の皆さんが現地で聞いた灯台にまつわるエピソードや、現地で感じたこと、「もし灯台をテーマに作品を書くならどんなタイトルや内容にするか」など、楽しいトークが展開され、灯台に刻まれた地域の記憶や文化をどう発信するかについて、視野を広げる時間となりました。文藝春秋BOOKSより、音声番組としてアーカイブが公開されています。

〈下記いずれのサイトでも聴けます〉

・Spotify for Podcasters
https://podcasters.spotify.com/pod/show/hon-web

・Spotify
https://open.spotify.com/show/1AKTiXEw9YH9XLwvTkSDn1

amazon music
https://music.amazon.co.jp/podcasts/7985e1ef-57f1-4d74-89ec-b6aa2ff05a18

Apple Podcast
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1631100131

YouTube
https://www.youtube.com/playlist?list=PL8gNb1gOWE4Qpf0ek-Oa2–frm5NPY7-Z

灯台は長らく「海の安全を守る施設」として親しまれてきましたが、いまは「文化を照らす光」としても新しい注目を集めています。海と灯台プロジェクトはこれからも、文学をはじめとする異分野とのコラボレーションした取り組みを通じて灯台の魅力を広く伝え、人と灯台、地域と文化をつなぐ取り組みを続けていきます。

海と灯台プロジェクト
https://toudai.uminohi.jp

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