再出発を見守る灯台でリトリート体験を

こんにちは。
ワールドエッグスの内藤です。

私たち、ワールドエッグスは、(一社)海洋文化創造フォーラムとともに「海と灯台プロジェクト」を推進しています。その取り組みの一つである「新たな灯台利活用モデル事業」では、灯台を訪れる人を増やし、海や地域への関心を高めることを目的に、全国の灯台を利活用する団体をサポートしています。

このモデル事業では、今年度全国13地域での取り組みを支援しています。
今回はその中の一つ、山形県鶴岡市・鼠ヶ関灯台で開催された「鼠ヶ関灯台100周年記念祭」の様子をお届けします。

このイベントは、点灯100周年を迎えた鼠ヶ関灯台の節目をお祝いすべく実施されたものです。
9月20日~22日の3日間で鶴岡市内や隣の新潟県から人が集まり、のべ250名が参加しました。

灯台リトリート体験

モデル事業では事業毎にテーマを設定しており、鼠ヶ関灯台のテーマは、「灯台×リトリート」です。

灯台の建つ鼠ヶ関港は避難港として使われていた歴史があり、船の再出発を見守ってきました。
そのことから「こころの“再出発”を見送る灯台」としてリブランディングすることで、灯台への人流をつくることを目指しています。

そこで今回のイベントでは、「灯台サウナ」「オーシャンメディテーションカヤック」の2つの灯台リトリート体験プログラムを試験実施しました。

灯台サウナでは、テントサウナを鼠ヶ関灯台を望むことの出来る建物の屋上に設置し、灯台を眺めながら”ととのう”ことが出来ます。

サウナで温まり、水風呂替わりに海へダイブ。そして灯台を眺めながらの外気浴。
私は見学のみでしたがとても心地よさそうな体験でした。

そして、オーシャンメディテーションカヤックでは、ヨガインストラクター考案の瞑想を取り入れたプログラムを体験。

まずは導入として、瞑想に入りやすくするため陸のうえでインナーマッスルを目覚めさせる体操を行います。
体操をする前、目をつぶって立ってみると、意外と体がふらついていることがわかります。
その後、手を前後左右に揺らす体操を行うと、このふらつきが軽減されました。
インナーマッスルってこんなに気軽に動かせるのだ、と驚きます。

そしていよいよカヤックで海へ。
私は1人での参加だったので、インストラクターの方が一緒に漕いでくれたのですが、ぐんぐん進みます。

陸側より少し近づいた位置から見る灯台。この日は灯台に登る人のために、明かりを付けていたので、時々光っているのを見ることもできました。

海から見た鼠ヶ関灯台。陸側から見たものとはまた違った趣があります

体験の最後には、海上での瞑想を行いました。

インストラクターの導きで、海の温度や風、においを感じることで確かに終わってみるとすっきりとした気分になることができました。

私が体験をした日は波が高く、近づくことが出来ませんでしたが穏やかな日には灯台の近くまでカヤックで行くこともできるとのことです。

今度機会があれば行ってみたい!

鼠ヶ関灯台からの景色

イベントでは灯台の一般開放も実施され、灯台開放を実施した2日間で150名が参加しました。

灯台開放では、鼠ヶ関灯台の歴史の解説等を聞くことが出来たほか、レンズの光がついているところを間近で観察することもできました。

灯台は周りの明るさをセンサーで感知し、自動的に点灯するようになっています。
そのため、この写真のようにセンサー部分を覆うことで日中でも人為的に光をつけることが出来るのです。

そして、鼠ヶ関灯台は「恋する灯台」であることから、実は灯台のタイルの一部がハート型になっています。

鼠ヶ関灯台に訪れる機会があればぜひ探してみてくださいね!

上記で紹介した以外にも様々なプログラムが実施されました。
ぜひ詳細はこちらをご覧ください。
鼠ヶ関灯台100周年記念祭 ~ こぎだそう、次の100年へ。 ~ を開催しました!

# 海と灯台プロジェクト