高校生落語プログラム、キックオフ!

こんにちは、ワールドエッグスの高田奨です。

私の携わる、海の落語プロジェクトは、日本の伝統文化である落語の笑いを通じて、海の問題を楽しく学ぶという理念のもと活動しています。そして、今年度の新たな取り組みとして、これまでプロの落語家と環境科学者が披露していた「海落語」と「アクティブラーニング*」に高校生が挑戦する「高校生落語プログラム」が始動し、7月27日(日)に都内でキックオフイベントを開催しました。

*本プログラムでは聴講者を巻き込んだプレゼンテーション形式の授業のこと

今回、プログラムに参加するのは、海落語に挑戦する落語コース5人と、アクティブラーニングに挑戦する海洋コース5人の計10人。それぞれのコースの高校生がタッグを組んで、5つのチームとなり落語家と環境科学者の指導のもと、それぞれの研究と創作を行います。今回、全国から募集された高校生10人がついに一堂に会することとなりました。

オープニングでは、早速、落語家・吉原馬雀さんによる「海落語」を鑑賞し、環境科学者・井手迫義和さんによる「アクティブラーニング」を体験しました。「海洋ごみ」をテーマにした演目・授業はお二人の巧みな話術によって展開され、会場は終始笑い声に包まれながらも、深刻な環境問題について勉強できたようです。ここから参加者は、半年をかけて、自らが演目・授業を披露できるように研究・創作・稽古を行っていくことになります。

続いて、参加者同士の交流を図る2つのゲームを行いました。一つ目のゲームは「インタビューカード」。それぞれ配られた3枚のカードに記載された海に関する質問を、ほかのメンバーにインタビューしていきます。「あなたの海の思い出は?」「海に行ったら何をしたい?」「おすすめの海のグルメは?」など様々な質問が飛び交い、会場はワイワイと大盛り上がり。もともとお話上手だったり、海への興味が高いメンバーが集まっているので、話題に事欠かず、皆、本日が初対面でしたが、難なく打ち解けることができたようです。

二つ目のゲームはチーム対抗戦で「共通点探し」です。指導の落語家を含むチームメンバー3人の共通点を5分間で探すゲームですが、どのチームもなかなか苦戦していた模様。お互いの趣味嗜好を深掘りした結果、「自分は犬派である」「朝コーヒー飲むのが好き」「着付けができる」などバラエティ豊かな回答が飛び出し、チームメンバーの理解と親睦を深めることができました。

親睦を深めた後は、いよいよ海落語とアクティブラーニングに取り組むための実践的な講義が行われました。落語家・三遊亭朝橘さんからは創作落語における作法に加え、海落語ならではの考え方をレクチャー。「深刻な海洋問題をそのまま伝えるだけでは聞き手も暗い気持ちになってしまうので、その問題を何か身近なものに例えて、ギャップの笑いを生み出す必要がある。」という海落語の真髄を教わりました。井手迫先生の授業では「海洋温暖化」と「漁業資源」の問題について学びつつ、「聞き手を巻き込み、皆で楽しみながら学習する」というアクティブラーニングを改めて体験。授業を終えた高校生たちは、チームごとに打ち合わせを行い、今後の研究や創作の方針について考えを巡らせていました。

イベント通じて、改めてプログラム参加者のモチベーションの高さ、海洋問題への意識の高さ、そして何より、自ら考えて行動しようという高校生の行動力に個人的にとても刺激を受けました。今後、彼ら、彼女らのチーム内でどのような化学反応が起こり、どのような研究・創作が生まれるのかワクワクしながらサポートしていきたいと思います。

本プログラムの成果は、12月開催予定のお披露目イベントで発表しますので、どうぞご期待ください。