三浦海岸ぷかぷかライフ

海のそなえプロジェクトの島津です。
このプロジェクトでは、毎年発生し続けている水難事故を何とか減少させるために、改めて調査を行いながら、新たな視点での対策や情報発信に取り組んでいます。
7月12日からMIURA FUN BEACH(三浦海岸海水浴場)で、2025年度の目玉施策のひとつ「海のそなえハウス」が始まりました!
この企画では海水浴場を訪れたみなさんに、ライフジャケットをはじめさまざまなフローティングアイテムをレンタルし、実際に使っていただいています。
今日は初日の様子をレポートします!


……と言いつつ初日の天気は残念ながらいまひとつだったので、まずは夏らしい晴天だった準備日の様子から笑。
MIURA FUN BEACHの真ん中あたり、個性が光るトレーラーハウスのオシャレ空間です!
晴れた日の三浦海岸は、こんなに気持ちがいいビーチなんだ……!!!
というわけで初日は絶好の天気とはいかなかったものの、幸いなことに雨も降らなければ風が冷たすぎることもなく、むしろ暑さが和らいで過ごしやすい1日になったように思います。
海水浴場全体としてもたくさんの人が訪れていて、ライブ演奏やキッチンカー、アイドルのブースに無料のスイカ配付などもあり、いかにも「楽しい夏!」といういい雰囲気で包まれていました!



ところで今回、フローティングアイテムの無料レンタルを行っているのにはいくつか理由があります。
1つ目はもちろん、アイテムを身近に感じてもらうこと。最もベーシックなライフジャケットすら着たことがある人は決して多くなく、まずは着る体験をこの場でしてほしい!という思いがあります。
2つ目は、フローティングアイテムにも種類があり、使い分けができることを知って/体験してもらうこと。ライフジャケットは非常に優れたアイテムですが、着て泳いだり潜ったりすることは想定されていません。いろいろなものを使ってもらうことで、遊び方や泳力に応じたものを選べることを知ってもらいたいです。
そして3つ目は、これらのアイテムを試したフィードバックをみなさんから頂くことで、より「欲しい!」と思ってもらえるものを開発したいと考えています。


そんな理由があることもあり、「アイテムを着てもらったら、しっかり遊び倒してほしい!!」と思っています!
そこで、特にお子さんを対象にした「水上宝探しゲーム」も午前と午後で1回ずつ開催しています。そなえハウスから砂浜を走り海を泳いでもらって、動きやすさや着心地などを確かめてもらいます。
正直なところ、海開きの日の午前中はそんなに集まらないかもと思っていたのですが、ふたを開けてみれば大盛況。大人の方も何名か参加され、にぎやかな風景を作り出していました。



また、海のそなえプロジェクトを一緒に進めている水難救済会からは、「イカ親父」こと江口常務理事が参戦!
海の安全教室を実施し、こちらも江口さんのお人柄に惹かれて集まった子どもたちが楽しそうに参加していました。
こちらも今後、不定期開催予定です!


もちろん、他の人に着てもらってばっかりではなく自分もしっかり試してきました!(すかした写真とふざけた写真しかない……真面目に着た写真撮ればよかった……)
それぞれのアイテムの特性は予習して臨みましたが、これも実際着てみないとわからないことがとても多かったです。
ぜひ現地で自分のお気に入りを見つけてほしいと思います。
1日通して現場にいて意外でもあり嬉しくもあったのが、大人も子どももレンタルをした人はみんな、心の底から楽しそうな表情をして戻ってきたことです。
「とっても楽しかったです!借りてよかった!」という声も聞こえてきました。
繰り返しになりますが調査をすると、ライフジャケットを着たことのある人は多くありませんし、着たくない理由はたくさん挙がります。
しかし実際にフローティングアイテムを使える機会を用意すると、ほとんど全ての人が「楽しかった!」と言って帰っていくのです!
これは単純に「着る機会が用意されていない」ということが、「なんとなくめんどくさい」につながってしまっていることを端的に示しているのでは?と思います。
「海のそなえハウス」という試みは、まだ始まったばかりです。
この夏多くの方に三浦海岸でぷかぷかライフを体験してもらうことが、どんな未来につながるのか。今からとても楽しみです。