公立小学校の海洋STEAM教育に協力し、修学旅行で特別授業を実施

株式会社ワールドエッグスは、一般社団法人日本昔ばなし協会とともに、「日本財団 海ノ民話のまちプロジェクト」を推進しています。このたび同プロジェクトは、函館市立高丘小学校の海洋STEAM教育に協力し、6年生54名を対象とした特別授業を津軽海峡フェリーの船上で実施しました。
授業は修学旅行の一環として行われ、子どもたちは函館港を出発後、フェリーのデッキで海風を感じながら海と港の景色を観察。客室に戻った後は函館の民話「ムイとアワビの合戦」をもとにした海ノ民話アニメーションを鑑賞しました。
アニメ視聴後には、ムイ(オオバンヒザラガイ)とアワビの生態、津軽海峡に多様な海洋生物が集まる理由などを解説。暖流と寒流が交差する海域の特性や、海藻が繁茂する豊かな海の仕組みに触れました。
真昆布の流通と消費の歴史や函館で昆布がよく育つ理由にも触れ、昆布生産量・生産高全国1位を誇る昆布王国・函館の海の特徴を掘り下げました。また、私たちの暮らしを支える海運の重要性や、縄文時代から現代に至るまでの津軽海峡をはさんだ交通と交流のあゆみなども解説。
海洋プラスチックや水温上昇による魚種変化など海を取り巻く課題と、それらの課題に取り組む人々なども紹介し、「函館の海のために何ができるか」を考えてもらうきっかけ作りに取り組みました。最後に児童たちは「未来の函館の海」をテーマに絵を描き、学びを表現しました。
「海ノ民話のまちプロジェクト」は、今後も地域と連携した海洋教育や文化継承の機会を提供し、民話を通じた学びの幅を広げていくことを目指しています。学校教育、観光施設、地域行事など、さまざまな場面で海ノ民話アニメーションを活用していただくことを歓迎しています。
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