灯台から広がる“旅”と“時間”の物語「海と灯台サミット2025」を開催しました

株式会社ワールドエッグスは、一般社団法人海洋文化創造フォーラムとともに、灯台の多様な価値の発信と利活用の推進に取り組む「海と灯台プロジェクト」を推進しています。 同プロジェクトは、2025年10月20日(月)と21日(火)の2日間、TOKYO FMホール(東京都千代田区)にて「海と灯台サミット2025」を開催しました。

今回のテーマは「旅と灯台」。研究者や学識経験者、クリエイターらが集い、灯台の文化的・観光的価値を多角的に議論しました。2日間を通して、学術会議・シンポジウム・モデル事業中間報告会の3部構成で行われ、灯台を通して人と海、地域の新しい関係を描き出す内容となりました。

初日の「海と灯台学カンファレンス2025」では、「旅の目的地としての灯台が創る未来」をテーマに、考古学・地質学・地域計画学など多分野の研究者が登壇。灯台の文化的価値や地域観光との関係性を掘り下げ、持続可能な観光や地域づくりの可能性を共有しました。

▲海と灯台学カンファレンス2025

2日目に行われたメインプログラム「海と灯台サミット シンポジウム」では、クイズプレーヤーの伊沢拓司さんと6名の識者が登壇し、“灯台時間”をキーワードに新しい旅のあり方を語りました。伊沢さんは「灯台は“ここにしかない体験”がある場所」と語り、灯台そのものを目的地とする旅の魅力を紹介。日本財団の海野光行常務は、移動そのものを楽しむ新しい旅の形として「海風トラベラー」という概念を提案しました。

▲伊沢拓司さんと海野光行常務

続くトークセッションでは、電動モビリティやドライブ観光、バイク旅など、移動体験を通して灯台へ向かう楽しみ方が語られ、参加者は多彩な視点から「旅×灯台」の可能性を感じ取る時間となりました。

▲旅と灯台の親和性について意見を交わす登壇者

さらに、富山県・岩崎ノ鼻灯台が取り組む「灯台×癒し」、鳥取県・長尾鼻灯台が取り組む「灯台×歴史」、愛媛県・佐田岬灯台が取り組む「灯台×水産資源」という全国各地の事例が現地からの映像で紹介されました。それぞれの事例に対し、各分野の専門家が分析や提言を語り、訪れる人が灯台で過ごす時間そのものに価値を見出す「体験型の旅」の方向性を描き出しました。

最終プログラムの「海と灯台プロジェクト2025 中間報告会」では、全国13団体が持続可能な灯台利活用事業の進捗を発表。体験型観光・地域づくり・文化発信など多様な取り組みが共有され、灯台を核とした地域活性の動きが確実に広がっていることが示されました。

▲各地の事業者が灯台利活用事業の進捗を語った「海と灯台プロジェクト2025 中間報告会」

「海と灯台サミット2025」は、灯台が“安全を守る光”から“地域を照らす光”へと進化する過程を映し出す2日間となりました。今後も海と灯台プロジェクトは、全国の地域とともに、海洋文化と観光の新たな可能性を切り拓いていきます。

詳しくは下記のプレスリリースをご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000346.000161057.html