魚をさばいて魚を身近に。日本さばけるプロジェクトのご紹介

株式会社ワールドエッグスは、一般社団法人 海のごちそう推進機構(東京都千代田区)とともに、「日本さばけるプロジェクト」を推進しています。

「日本さばけるプロジェクト」は、
昔から伝わる「魚をさばく」技術を次の世代に伝えることで、海と人とのかかわりを未来へ残すことを目指した取り組みです。
これは、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として行われており、人と人が海を通じてつながることを目的にしています。

魚をさばくという行為は日本の伝統的な和食文化の一つであり、見ている人を魅了するエンターテインメントでもあります。
また、自分で魚をさばく体験は、魚の命の大切さや海の恵みに対する感謝の気持ちを育む良い機会となります。

魚離れが進む日本では、魚をさばける人口も減っています。
「魚の切り身パック」ではなく「一尾の魚」をさばくところからスタートするのは、魚を調理する楽しさを知ることができ、魚の美味しさを再発見する機会にもなるのではないでしょうか。

「日本さばけるプロジェクト」のこうした体験を通じて、多くの人が海の大切さに気づき、海を守るために行動するきっかけになってほしいと考えています。

私たちは、魚をさばく技術の伝え方や体験の機会を増やすとともに、海の問題について情報を発信し、海を守る仲間を増やしています。

日本さばけるプロジェクトの活動内容は主に2つあります。

1. 「日本さばける塾」の開催

魚の調理技術とともに、各地の海の食文化や海洋環境について学ぶリアルイベントの講座です。

魚のさばき方や海や魚種の変化を学び、郷土料理の調理体験を通して海の食文化を継承、発信する取り組みで、魚をさばくことで得られる喜びや感動から「海を大切にしたい」という想いを育むことを目指しています。

毎年全国各地で開催されており、2024年度までに累計約200回開催されました。
今年度は全国10エリアが選ばれ、一般事業者が事業を推し進めています。

さばける塾の前半では「海の学び」として、専門家による講義や動画視聴で海に住む⽣き物や、海で起きている様々な問題に触れ、私たちの⽣活と海との結びつきや⼤切さを考えるきっかけ作りをしています。

後半は⿂をさばいて調理をします。プロから丁寧な指導を受け、「旬の⿂」や「地域にゆかりのある⿂」、「海の学びに関わりのある魚」などをさばいて調理をして、海の恵みに感謝し味わいます。

参加者からは「魚をさばくことを楽しめた。家でも自分で挑戦してみたい。」というような意見が目立ちます。

親子で参加するさばける塾が多いですが、今後はカップルや社会人向けのさばける塾の開催も計画しています。
また、今年度はたださばくだけではなく「獲るところからはじめるさばける塾」をテーマとして参加者が実際に漁業体験をしたり、より非日常感を高めています。

【今年度ですでに開催された2事例】
東松島の海だからこそ体験できる豊かな漁場での定置網漁と漁師めしの親子プログラム『日本さばける塾 in 東松島』を開催

ヤナ漁体験で捕った、岐阜県の県魚「鮎」をさばいて自然の恵みについて考える『日本さばける塾 in 岐阜県』を開催

2. 「さばけるチャンネル」の制作・発信

https://www.youtube.com/@sabakeru

プロ料理人による魚さばきのレクチャー動画や、専門家による関連動画を公開する、YouTubeチャンネルの運営を行っています。
現在、チャンネル登録者数22.3万人で公開動画本数は150本以上です。

「日本さばける塾」への参加が難しい場合でも自宅で魚をさばく体験ができます。
アジやタイなどスタンダードな魚から甲殻類、貝類などさまざまな魚種のさばき方を紹介しています。

本年度は、アカエイやウツボといった一般的ではない魚種のさばける動画も投稿しています。
またBGMを調整したことで、さばく音を聞こえやすくして臨場感を楽しめるようになりました。

まずは「さばけるチャンネル」に登録をして魚をさばく方法を視聴して楽しんでいただけたら嬉しいです。

また、「さばけるチャンネル」の魚さばき動画は、教育・広報・番組使用などさまざまな形でご活用いただいております。

ご希望の方は以下のURLの動画活用申請フォームよりお問い合わせください。
「さばけるチャンネル」動画活用申請

「日本さばけるプロジェクト」はこれからも魚をさばくことを通じて、
海の幸の食文化の魅力を広く伝える取り組みを続けていきます。