私には、30年近く引きこもり状態が続いている弟がいます。
家族として、弟の将来や家族のこれからを考えると、
不安がずっとありました。
弟をどう支えていくか、社会とどのようにつながりを
持てばよいのか、常に考え続けてきました。
そんな中、考えたのが「バーチャル就労」という
新しい障がい者雇用の仕組みです。
これは、一般的なゲームとは異なり、
企業が障がい者雇用のために費用を負担し、
ゲームを通じて働く環境を提供する仕組みです。
ゲームをプレイすること自体が「就労」になり、
その対価として報酬を得ることができます。
この仕組みは、障がいや引きこもりなど、
外に出て働くことが難しい方々が、
まず「働く」という経験を積み重ね、自信を持ち、
将来「バーチャル空間の経済圏」で
自立した生活を送れるようになる
未来をつくることを目指しています。
さらに、この仕組みを通じて、
障がいそのものの緩和や改善、
社会とのつながりを取り戻すことで、
自立に向けた大切な一歩になると考えています。
家族としても、この「バーチャル就労」があれば、
弟が将来的に自立できるかもしれないという
希望を感じました。
障がいを持つ本人にとっても、その家族にとっても、
安心できる未来をつくるために。
私自身も、この「バーチャル就労」の
可能性に期待しています。